ロビとロボホン、決定的な違いとは?/ロボティクス対談に行った話

/
0 Comments

つい先日ロボホン(RoBoHoN)が発売しました。といってもまだ予約段階ですが。
僕もさっそく予約注文しました。

今回は「コスト」の観点からロビとロボホンの決定的とも言える違いについて書いてみたいと思います。

維持コスト

ロボホンの本体価格は税込みで213840円。個人的には、買い切りであれば、それほど高いとは思いません。かつてMacBook Airが初めて登場した時の価格は20万円を超えていたかと思いますが、最先端のガジェットは基本的に割高なのです。

実質的に考えても、ロボホンの構成は、ロビ+ミッドレンジスマホですから、15万+2,3万円と考えれば、それほど割高でもないでしょう(割高ですかね?)。ロビよりもコンテンツの多いスマホですから、開発費もよりかかっていると考えられます。

しかし、ロボホンは月額制のココロプラン(月々980円)に入らなければ使えません
この月々の維持費がじわじわと効いてくると思うんですよね。2年で24000円、5年で6万円が、本体価格21万円に上乗せされていくのですから、本体だけも高いとか言ってる人が知ったら錯乱しそうではないですか。
某社の胡椒ロボは本体価格198000円に、月々14800円✕36ヶ月の基本プランへの加入が必要ですから、それに比べれば安いのですが……

ココロプランの何が問題か

ロボホンは月額制のココロプランに入らなければ、一切の会話による操作が出来ません

つまりココロプランを解約したらロボホンはただのフィギュアになってしまいます。背中の画面からスマホ機能は使えないではありませんが、会話なしではほとんど役に立たないでしょう。

後継機種が出た後で、ロボホンも手元に置きつつ、時々話して遊ぼうと思っても、ココロプランを解約したら、もう遊べないわけです。時々会話する程度で月額980円を払う気があるなら問題無いでしょうが、そうでないなら、ちょっと寂しいものがあります。

あるいは、ロボホンが軌道に乗らず失敗してココロプランも廃止ですとか、7,8年してココロプランの仕様が変わってロボホンと互換性が無くなった場合も、同様にロボホンは使えなくなります。

この点、ロビは買い切り型ですから、故障しないかぎり、あるいは修理できるかぎりは遊び続ける事ができます

この違いが許容できるか、ですかね。
大げさに書きましたが、ロボットスマホが普及していけば、下取りに出したり、使わずに飾っておくロボットスマホが増えていくでしょうから、会話できなくてもいいや、と割り切るようになるのではないかとも思います。

ロボホンはロビに比べるとキャラクター性が薄いので(合成音声だからでしょうか)、ユーザーが個性に着目して愛情を注ぐ、という傾向はロビより薄くなるのではないかと思います。
商業的には、買い換えてもらわなければ意味が無いですし。

今後の展望

現時点では、ロボホンは3万台ほど売れてやっと黒字、という状況のようですから、ココロプランは有料にならざるをえないと思います。

しかし、iPhoneのSiriを思い出して欲しいのですが、あれは無料です。
ココロプランのほうがSiriより色々なことができるようですが、基本的な仕組みは変わりません。

ロボホンが普及して市場が出来上がっていく過程でシャープが別のところから収益を出せるようになれば、ココロプランも無料化される可能性はあると思います。

ユーザーの心構え

以下からロボホンに関するよくある質問と回答が見られますが、Googleのアカウントと同期することは出来ない等、いろいろと不便であることが分かります。
https://robohon-support.zendesk.com/hc/ja/categories/202529597-FAQ

ただ、スマホとロボホンの二台持ちが前提ですから、ロボホンとスマホの連携で通知をロボホンから受け取ることは出来ます。Androidスマホ限定ですが。

せっかく月々維持費を払ってまで買うわけですから、日常生活のなかで活用する機会を自分から積極的に探していく、ということが必要になるかと思います。


紹介動画には会社で使っている様子も描かれていますが、仕事中にロボットと会話して許される会社が出てくるにはしばらく掛かりそうです笑 
ちなみに、AppleWatchには一時間に一回、立ち上がることを促す機能があるのですが、アップル社員は当然AppleWatchを使っていて、会議中に一斉に立ち上がるそうです。

ところで、画面奥の男性って、高橋智隆先生ですよね????
前の紹介ビデオにも登場してましたが、出たがりなんでしょうか。

ロボティクス対談

僕は先日のうめきたフェスでロボホンの実機を見学に行ってきました。

高橋先生と石黒教授の対談も見ることが出来ました。「ロボティクス THEトップ座談会」です。定員が少ない割に当たったのが幸運なのか、たんに人気が無いのか謎です(笑)。行けて良かったです。生で大好きな有名人が見れて、話も聞けたわけですから。

対談の概要は以下のサイトで読むことが出来ます。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/atcl/pickup/15/1003590/040700240/?P=2

動画はこちら
ロボホンの実演ではまさかのバグでコントロール不能になるという事故が起こりましたが、動画では上手く編集されてますね。
高橋先生が持ち歩いているのは安定版ではないそうで、バグもよくあるんだとか。



写真撮影もオーケーでした。今更載せても意味無いですが(笑)


やっぱり実機は写真よりも魅力的でした。写真の場合、ロボホンを画面いっぱいに映し出すので、サイズ感からくる情報密度や存在感が全然違います。買う前に一度実機を見てみると良いかと思います。オンライン以外でも家電ショップでの販売があるようです。


こんな記事もあります

0 件のコメント: