【週刊ロビ】二匹目のドジョウは成功するか

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『「ロビクルをつくる」ムービー』より

先日、デアゴスティーニから再刊行版向けの『ロビクル』購読の案内が来たのですが、当然購読はしませんでした。
そもそも週刊ロビのロビクルも購読していません。というのも、最初からロビクルが高橋氏の設計ではないことを知っていたので、「別にいいかな」と思っていたのです。ちなみにロビクル刊行終了後になって高橋氏がロビクルについて設計に関わっていないことを明言しています。この時初めて気付いた人もいたようですね。

もっとも、ロビクルが刊行を完了して全体像が見えたので、良い商品なら買ってもいいのではないか、と思わないわけではありません。

ロビクルは結局二匹目のドジョウに過ぎない

ロビクル、買った人は楽しんでいるようですし、良い商品なんでしょう。
ただ、僕からすると「良くないなあ」というのが本音です。高橋氏の設計でないとか、値段が高いとかはそれほど問題ではありません。
何が良くないかというと、「ロビのココロ」の性格設定を1通りにしてしまったことです。ロビと同じように3通り用意出来た筈なのに用意しなかった。この妥協が良くないのです。



見出しで「二匹目のドジョウ」と書きましたが、まさにこの妥協がロビクルの「二匹目のドジョウ」たるゆえんだと思います。
「ロビがよく売れたからロビの関連商品をつくろう。ロビの関連商品なら品質はそこそこでもよく売れるだろう。」という発想が見え見えです。
僕がロビが好きでロビを欲しいと思ったのは、ロビの全体に感動したからです。そこには細部まで手抜きのないロビの設計に感動したことも含まれます。
ロビクルの手抜きな設計を知って欲しいと思うわけがありません。

ロビ関連商品は二匹目のドジョウだらけ

http://www.takaratomy.co.jp/products/omnibot/robi/

このようなユーザーを幻滅させる二匹目のドジョウはロビクルに限られません。
「ロビJr.」もそうです。
もともと開発中だった会話型ロボットの外装をロビっぽくした商品で、本家とは似ても似つかないプロポーションの悪さという妥協が目立ちます。

細部まで妥協のない製品が作れる人はなかなか存在しないのだということですね。

二匹目のドジョウは成功するか

ここまで、ロビクルやロビJr.をボロクソに叩いてきましたが、商品の売上としては必ずしも悪くないのかも知れません。
センスが良い服だけが売れるわけではないのと同じです。センスがない人もいますし、センスの良さで選んでいない(値段とか、もっと他の事情とかで選んでいる)場合もあります。
もう少しロビ関連で二匹目のドジョウが発売されそうですが、いったいどうなるんでしょうね。
一向に発売されない「ロビ追加ボイスソフト」ですが、発売中止とか、またまた性格設定が一種類とかにならないといいですねえ(追加ソフトも二匹目のドジョウです)。



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