【週刊ロビ】第13号:パルロとロビを比較検討してみよう:組み立て記

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完成度:18.59%
かかったお金:24670円
またもやモーター回なので、前号で特集されていた、パルロというロボットについて考察記事を書いてみたいと思った次第。



パルロとは

パルロというのは富士ソフトが開発しているコミュニケーション用ロボットで、画像のように二足歩行ロボットです。

しりとりが出来たり、より複雑な会話が可能で、高機能なロビと言っていいと思います。
すごく残念なデザインなので、ロビよりこちらが欲しいと思う人は少ないと思われますが。

同じ軸数でも配置が全く違うロビとパルロ


ロビの方が10センチほど背が低いものの、軸数(モーター数)は同じであるという点は注目に値するのではないでしょうか。

軸数は同じでも配置が全然違うんですよ。
注目点はヨー軸の有無ですね。
ヨー軸というのは、足を開くための関節ですね。パルロの足の付け根には軸があって、足を左右に開くことが出来るようになています。

これでもって、方向転換などを行うのですが、ロビにはコレがない。無しで方向転換もこなすわけです。
歩行方法もSHIN-WALKを持っているロビのほうが綺麗なわけです。
そして、余った軸は、首と腰に割り当てていて、より動きの幅が広くなっています。

このあたり、高橋氏の高い技術が現れていると言えるのではないでしょうか。

AIBOのパクリ?

ちなみにパルロのデザインはAIBOにそっくり。こん点はパルロについての開発者へのインタビュー記事でもふれられています。走行性、安全性を考慮すると丸みを帯びたデザインが必要になりどうしても似てしまう、とのことです。

しかし考えてみると、走行性、安全性を満たす丸みを帯びたデザインはロビも同じであり、パルロのデザインがどうしても似てしまう唯一の回答ではないことは明らかです。

頭部の液晶やカラーリングも似ていますが、これもロビを見ているとわかるように、必要ではなく、むしろ悪いのではないかとさえ思います。

パルロのデザインがAIBOのパクリとまでは言いませんが、開発者が先例に縛られて自由な発想ができていない(あるいはAIBOの成功例から信頼できるデザインだと判断した?)ことは明らかです。
パルロは結局のところ一般販売に至っておらず、失敗作と言わざるを得ないでしょう。

機能面では劣るはずのロビが見事なほどの成功を収めているのとは対照的ですね。しかし不思議だとは思いません。ロビとパルロのどちらが欲しいかと問われれば、あきらかにロビが欲しいと答える人が大多数のはずだからです。購入者の視点で開発することができなかった以上、成功しないのも必然です。

※パルロの画像は以下のサイトより引用しました。
http://monoist.atmarkit.co.jp/club/print/print.php?url=/feledev/articles/fline/03/fline03a.html&print_size=


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