So-netから発表された「ロビスマホ」が酷かったので記事にします。
ロビスマホ
http://lte.so-net.ne.jp/smartphone/robi/
ロビスマホは当初から期待してませんでした
ティザーサイトが公開された時点では、「ロビデザインのRoBoHoNかも」とか、「対抗するコミュニケーションロボットか」とか、「ロビがスマホと連携して動かせるようになるんじゃ」とか、すごい期待してる人もいました。僕はそういうのは絶対にありえないと思ってたので、ティザーサイトの時点では記事にしませんでした。
ロボホン本体の予約も始まってないのに、ロビデザインのロボホンなるものの予約を受け付けられるはずもないですし、So-netがシャープの製品扱うとは思えないからです。高橋氏なしでコミュニケーションロボット作れるとは思えないですし(後追いならワンチャン)、声優吹き込みの音声で喋るロビをスマホと連携させるのはほぼむりです。そもそもロビクラブで予告もしてないのにそんな大掛かりなものが出てくるはずがないわけです。
普通に考えて、ロビっぽいモチーフが散りばめられたソニー製の格安スマホだろうと考えていました。
予想通り
で、出てきたのは予想通りのスマホでした。専用アプリを用意したり、「ホーム」や「戻る」のボタンのデザインをロビっぽくしたり、ちょっとは努力してます。でも外観はというと、背面に適当なイラストを載せただけ。
まあ想像通りでしたし、期待もしてなかったのですが、実際に登場してみるとやっぱりムカつくなあと。
10万台以上売ってるロビに対して限定1000台という設定からも分かると思いますが、要するに全然売れないと分かってるわけです。
こういう二匹目のドジョウ以下のゴミを平気な顔で作って売ろうとする態度が本当に嫌な気分にさせてくれるわけです。いい加減にしてくれ。
じゃあどういうのが良いんだよと
文句ばっかりだけど、じゃあどういうのなら良いわけ?という意見もあるかと思います。どういうのがいいのか、というより、そんなものは必要ないというのが僕の考えです。
VAIOスマホもそうですが、売れる製品のブランド名だけ貰ってくれば売れるだろう的な発想がそもそも間違ってます。
ちなみに、VAIOスマホは、コモディティ化したスマホはブランドロゴがあれば売れるという発想でした。しかし、いくらコモディティ化してると言っても「外国の無名かつ低スペックスマホにロゴを貼って値段を割高に設定しスマホです」と言われて買う人がいないことに、企画段階で気づくべきでした。アホです。
ロビに関しては、そもそもロビの名前にブランド力があるとは言えないですし、10万台売れたのは、ロボットとしてのロビそのものであって、名前としてのロビではないですし、バーチャルなロビという人格だけで10万台売れたわけでもありません。
ユーザーが求めるのはトータルのロビであって、ロビの人格を中途半端にスマホに載せたようなゴミスマホではありません。
売れるのか
1000台ぐらいなら頑張れば売れるかもなあとは思います。ロビのユーザーの中には、そういうのが好きな人もいるみたいですし。追記:最近サイトを見てみたら、販売終了していたので、おそらく1000台売り切ったんだと思います。偉い!(笑)
ただ、通信契約もセットなのでシムフリーに比べると売れにくい気も。
売れるかどうかでいうと、そもそも宣伝の仕方が悪かった気もします。
ロビスマホの名前だけのティザーサイトを作って宣伝したわけですが、冒頭に書いたように、ユーザーの期待だけが膨らむような宣伝の仕方をすると、蓋を開けたらガッカリ、という展開になりやすくなります。ニュースサイトでも、そういう希望に満ちた内容の記事がたくさん書かれていたわけですが、宣伝としては逆効果だろうなあと。
アプリだけ有料で売った方がよっぽど売れると思いますよ。
余談
誰かがコンパクトケースみたいなスマホを提案していました。特徴的なロビの耳の部分を切り出したようなデザインで、それは面白いんです。ロビスマホとか言うなら、そういうデザインにしてくれよとは思いますね。ロビクルは、あんまり売れなかったみたいですが、デザインの方向性は悪くなかったと思います。
ただ、目の部分まで切れ端みたいにくっついてるのが酷い。どうしたらそういうセンスになるのか謎です。
まあそういうものを一から開発するとなると、開発費がかかる割に全然売れないのは初めからわかってるので、作ってくれないんですよね。
既存のスマホの背面を適当に変更して、安価に作れるアプリを適当に乗せたスマホなら、開発費も安いのでコケても困らないわけですから、企画は通りやすいわけです。はあ。
