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| http://www.gaudinoue.com |
個人的にはガウディといえばサグラダ・ファミリア、井上先生といえばバガボンドのイメージ。両氏の関連性がいまいち分かってないまま見に行くという、非常に軽いノリでしたが、楽しめました。
もう展覧会も終盤に入っているのに、行ってきました報告する必要あるのかという感じですが。神戸と仙台が残っています。
展覧会の內容
まずガウディの手がけた建築の設計図面の展示、実際の建物の扉や取っ手、立体模型、その他スケッチなどが多数展示されています。3部構成の展示で3部はサグラダ・ファミリアの展示となっています。そして井上先生の展示作品は手すきの和紙に直筆でガウディの幼少期と壮年期を漫画形式で描いた作品が中心です。
2m四方はあると思われる大型作品、数mはある1枚の手すきの和紙に書かれた超大型の作品などもあります。他にも楽しめる要素が展示のあちらこちらにありました。
感想とか
井上先生について
井上先生の直筆の作品がガラス越しではなく直に見れてなんともお得な感じ。大型作品を見ていると漫画化というより画家に近づいているのを感じますね。
ガウディ
実はガウディについてはサグラダ・ファミリアしか知りませんでした。展覧会があると知って、その際に初めて他の作品も手がけているのか、と当たり前のことに気付いたというわけです。名前と代表作だけしか知らないってやつですね。ガウディの建築は卒業制作あたりはかなり真面目な作品ですが、後期になると非常に独創的な設計になっていきます。
しかしそれは奇抜なことをやろうとか、独創的なことをやろうという話ではなく、自然に学んだ結果として当然の帰結としての設計らしいのです。本人は「独創的」であることを否定しています。
アップルの直線と円で構成されたシンプルデザインが主流となっている現代において、この有機的な造形はあまりにも奇抜で冗長に見えます。しかし奇抜なのではなく、自然とはそういうものなのであって冗長でもなんでもない、ある種の必然をはらんでいるという考え方なのだと思います。
僕はアップルとか安藤建築のような有機性のないデザインが好きだと思っていましたが、ガウディの建築はこれらと同じかそれ以上の魅力があります。一見必然性のないあからさまに有機的な造形にここまで惹きつけられるというのは、かなり珍しい体験です。
サグラダ・ファミリアの建築が未だに続いているのも、ガウディ建築の求心力を物語っています。
まあガウディをちょっと知ってる人にとっては当たり前のことを書いてしまったように思いますが、自分としてはけっこう感動しました。
グッズとか
今回の展示には紙が大きく関わっているのでグッズも紙がメインなのですが、紙類はそんなに好きではないのでグッズは図録しか買いませんでした。ガウディノウエのシャツはなかなか可愛かったのですが、シャツは着ないし、飾れもしないので買わず。ガウディノウエのフィギュアとか作ろうよ。
図録は二冊組です。ガウディ本はガウディについての解説と、展示作品の紹介等。井上本は展示作品メイン。どっちも豪華で満足度高い。
