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| :公式サイトより |
BlackBerryが新製品を発表したが、現状ではこのまま一人負けとなるだろう。
新機種の「BlackBerry Passport」は正方形の画面と物理キーがビジネス用途に最適だというが、根本的な部分でミスをしているから意味がないのだ。
なぜ勝てないのか
結論から言えば、「ビジネス向け」というコンセプトがそもそも間違いだ。ビジネスにおいては様々なアプリケーションを利用して効率よく仕事をすることがが必要だ。
つまりアプリが豊富に存在することが前提だ。
BlackBerryスマホはオリジナルのOSを搭載している。当然アプリが少ない。
Androidアプリを動かすのも一手間かかる。
BlackBerry本体から直接Androidアプリを楽にインストールできる「Snap」の使い方
http://tsubagadget.blogspot.jp/2014/02/blackberryandroidsnap.html
仕事で使うスマホは会社から支給される場合も多いが、上記の手順を踏まなければならないのであれば、初めからアンドロイドスマホを選んだほうがいいと、誰でも考えるはずだ。
全くビジネス向けではないにも関わらず、ビジネス向けとして販売しても売れるはずがない。
そのほかの理由
BlackBerryは物理キーボードという過去の栄光にこだわっているが、スマホサイズの端末では物理キーボードが必ずしも効率的な入力方法とは言えない状態にあることも忘れてはならない。日本語の入力ではフリック入力のほうが速い可能性が高い。
アルファベットの入力においても、キーをタップせずに、画面上で指を滑らせるだけで入力する方法が存在している。
物理キーボードが必ずしも効率的とは言えないのだ。
勝つ方法はあるのか
とりあえずアンドロイドOSを搭載することから始める必要がある。安売りでは中国などに勝てない。
ハードウェアレベルで新しい機能が追加できるなら、そこで差をつけていくしかないだろう。
四角い画面も面白いが、滅多に買い換えないモノというのは、最低限が保証されている必要がある。四角い画面が日常の使用で不便でないという保証がない限り、ユーザーは長方形のスマホを選ぶだろう。
iPhone5sのtouchIDのように、基本を変えずにハードウェアレベルの新機能を追加する必要がある。
